推薦者の声

外科医師 堀切康正さん

(国立ガン研究センター東病院)

「出逢った時から治療は始まっている」

「こんにちわ、担当のHです。今日はどうされましたか?」

医師の私は、外来にくる患者にそう話してから診察を始める。

診察では、要領良く情報を引き出し、患者と友好な関係を築かなければならない。

患者と短い時間で友好な関係を築くために、座り方から目線、話の聞き方や、オウム返しや傾聴といったテクニックが数多くある。

医療者側の需要があるため、テクニックの勉強会は多数ある。しかし、テクニックを使用した面接を行った場合に、「患者がどのように自分を見ているか」という検証はほとんど行われない。

 武道家日野晃先生のWSでは、自分は他人からどう見られているかを徹底的に検証する。検証に使われる視点は、日本武道の研究やご自身の治療家としての経験から導き出されたものである。

具体的には「相手と正面から向かい合うこと」と「言葉を届けること」である。

この2点が実践されているか、とことん突き詰めていく。

  3人組を作り、2人でお互いに「こんにちわ」と言い、1人がそれを見てコメントするセッションがある。我々が行う「こんにちわ」をみて、先生は明確に指摘される。

「君は相手の前に居ないし、相手に言ってないよ

目の前に居るのに、いない。言葉を言っているのに、言っていない。今までにない視点から、自分の挨拶をバッサリと切られる。最初は、何を言われているか、さっぱり分からない。
先生の指摘は続く。

「君はただ立っているだけで、目の前の相手と関係していない。それと、その言葉は大声を出しているだけで、相手に届けてはいない」

指摘されていることがはっきりとはわからないが、次々と提示される様々なセッションを行っていく。
不思議なもので、先生と向かい合い、言葉を伝えることの実際を体験すると、段々と感覚的に分かってくる。

自分では出来ないが、やっていることが違うと違和感として気付くようになる。
では、自分はどのようにやっているのか。
他人からどのように見られているのか。
そんな自問自答をしながら、WSの参加者はワークを進めていく。

  正面向かい合い、言葉を届ける。

これが出来れば何が変わるのか。

全てが変わる。

WS参加者の中には、正面向かい合いをして、「初めて人と接することが出来た。」と涙する人もいる。
私も、正面向かい合いをすると充実感や喜びがあり、自然と笑顔になってしまう。

そんな感情を、常日頃の診療の場で患者さんに提供できるようにする。

「こんにちわ」と言った時から、「この先生に診てもらいたい」と安心を提供することが出来る治療家になる。
そうすれば、その後の治療に対する反応も変わってくると思う。

私は臨床の現場で「正面向かい合い」と「言葉を届ける」を実践しようと日々努力している。

毎回出来る訳ではない。
「これは違う」と思うことの方が多い。

しかし、ちょっとした時に、「こんにちわ」が届いたと思う時がある。

その際の患者さんの表情はとても穏やかで、とてもいい雰囲気になっている。

 治療家のためのWS

出会った時から治療は始まっている。

そんな事を体験し、実感し、実践するワークショップです。
是非ともみなさん、参加して下さい。

鍼灸師・高尾政己さん(カナダ・トロント在住)

1963年 大阪生まれ。 高校卒業後10数種の職業を経験、1993年自らの可能性への実験の為、カナダのバンクーバーに渡る。翌年トロントへ移住。トロントにて治療師になるべく足つぼ、指圧を学ぶ。その後、鍼灸に目覚め独学で鍼灸師として5年間治療院で働きその後独立。
(治療院:Presence Acupuncture Clinic. )

私は鍼灸師としてカナダのトロントで日々患者さんに接していますが、日野先生のワークを続けていくうちにある現象が起こりました。
それは鍼を使わなくても同じように治療が出来るという発見です。

日野先生のワークショップを受ける前までの私は例えば「筋肉」は「筋肉」、「腱」は「腱」というように身体というものを名称 で単体的な把握しかしていませんでした。
しかし、「意識が身体を動かしている」という事が知識ではなく体感出るように なり、「意志」というものがどれだけ多大に身体に影響してるのかが本当に良くわかるようになりました。

鍼灸の世界では脈診というものが残されています。
そしてその感覚で病気を当ててしまうというすごい方もいらっしゃます。
しかし残念ながらそんな神業ができる方はひと握りしかいません。

それは日野先生が特に重要視されている「関係性によって人の反応は変化する」という最も大 切な部分の認知が完全に欠落しているからです。
もちろんこれは大変な頭の入れ替えをしなければできません。

つまり知識を一旦白紙にして「感じる」 を優先させてその結果に知識を載せる、ということです。

日野先生曰く「触るというのはエベレストに登るよりも難しい!」この先生の言葉は先生の体験から発せられた言葉であり言葉が先に生まれたわけではありません。
「何故そうなるのか?」、「何 が違うのか?」日野先生の視点や実践がワークを通して感じられたらものすごい価値のある体験になると思います。

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