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患者さんへの言葉かけの重要性

昨日、大腸がんで手術をし、抗ガン治療も行った男性から電話があった。

元気な声が響いていた。
この男性の事は、少し前にここで紹介した。

男性から相談を受け内科医を紹介した。
内科医は「手術するほどでもない」と男性にアドバイスをしたが、男性は「スッキリしたい」ということで、手術をすることに決めていた。
内科医はそれを知り「ご本人がそれが一番だと思うのなら、それが何よりですから、是非そうして下さい」と、即言葉を変えた。
男性はその言葉に後押しされたからと、気分良く手術→抗ガン治療を終えられた。
そして、決めは「明鏡塾」4期の治療家がその男性にかけた「健康なお体ですね」という言葉だった。
「◯さんに健康な体ですねと言われたのが嬉しくて」と元気な声で話してくれた。

どうして、元気な声に拘ったのかというと、先日男性にお会いしたときには、気持ちの中に不安が見えていたからだ。

男性の元気な声は、直感的に回復を予感させてくれた。

何の思惑も意味も持たず、さっと出る言葉が、どれだけ患者さん達を元気づけることか。

さっと出る言葉は、相手に不安を与えないのだ。
それは、言葉を出す側も、相手からの反応として出ているからだ。
だから、直接こころに響くのだ。
こころが分かりにくければ、生体反応を起こさせると考えれば良い。

医療の肝はこの「こころに響く=生体反応」にある
どれだけ元気を引き出せるか、どれだけ希望を引き出せるか、どれだけ勇気を引き出せるかである。
もちろん、そこに作為や思惑があれば、逆に違和感を与えることになる。

また、専門用語の羅列や知識の押し付けは、患者さんに違和感を与える以外の何物でもない。
専門家なら、専門用語を一般例に置き換える作業が出来なければ、専門家ではない。
専門家として分かりやすいのではなく、一般の人、自分の目の前の患者さん、ご家族にとって分かりやすく話せて当たり前なのだ。

その当たり前ということが、自分は「何者なのか」の自覚が生み出す事なのだ。

5期も後2週間で始まります。
今回は、私が外国でのワーク・ショップが重なり、体験会を開くことが出来ませんでした。
にも関わらず、多くの方から受講の申込みを頂いています。
それはひとえに、「明鏡塾」受講生のみなさんのおかげです。
こころある人達が、こころある人達を引き寄せる、正に類は類を呼ぶ、そのものだと思っています。
募集はまだ締め切りませんので、思案中の方一歩前に踏み出して下さい。
http://meikyojyuku.com/