「明鏡塾」は良い感じで始まった。
表は鳥越祭のお囃子や神輿を担ぐ掛け声で、中々風情のある稽古風景になった。
ただ、初めての場所ということもあり、集中は初回ほどではなかった。
この辺りは実際的な課題ということになる。
場所は、原田先生の診療所の上の階をお借りした。

初回と比べた手の感じは、全員が全く違うという反応だった。
それだけ手に注意が払われるようになっているということだ。
そして、被験者としての身体感覚も、医療従事者として鋭くなって来ているのだ。

1ヶ月の間でどう変化したかの発表で面白かったのは、歯科医の方だ。
主に右手で治療の作業をするが、左手が大事だろうと考え、左手も意識するようにしたら、治療効果が良い方向に変化したそうだ。
直接患者さんの唇に触れる左手が、生きた手になると患者さんも違和感を持たない。
そうすると、良い方向に変化して当然だ。
そんな嬉しい報告が次から次へと発表された。

打ち上げの二次会、といってもコーヒーを飲みに喫茶店へ。
そこで面白い出来事があった。
受講している理学療法士が耳が聞こえにくいという。
それを見た鍼灸学校の先生は、東洋医学の考え方で治療ポイントを解説。
ベテランの整体師の方は、整体の理論で行くとと、そちらでポイントを解説。
お互いに共通のポイントも有り、かなり興味深い話に発展した。

じゃあ、ということで、私は「これでどう」とやる。
しかも喫茶店で。
当事者は「ピアノが鳴っていたのですね」と、今まで聞こえなかった音に驚いていた。
仕上げは、鍼灸の先生のツボに対して、それを補助する私の指、整体師さんが気付いたポイントへのアプローチ、それで当事者の身体は殆ど修復された。

人体の歪を取るには一筋縄ではいかない。
しかし、アプローチの方法は、ある意味で無限にある。
そんな一幕を見た感じだ。
同時に、ほんとに優秀な方達が「明鏡塾」を受講してくれていることを改めて実感した打ち上げだった。