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新規登場

5期3回目のセミナー終了

「明鏡塾」53回目のセミナーだった。
「筋肉に触れる」「骨格に働きかける」など、新しいワークが生まれた。

この事が、直接何かなのではなく、そういう集中の仕方が、患者さんへの働きかける密度が濃くなるのだ。

打ち上げの時、2期から受講している外科医が面白い事を話していた。
それは「同じワークでも2期の時は、全員が『えっ』となって、フリーズしたり、全員混乱の中で行われていたことが、45期と回を重ねる度に、フリーズもせず混乱もせず、普通に集中して取り組めているのはどうしてでしょう?」だ。

確かにそうだ。
ワークの内容は、より本質的になっている分、難しい筈だ。
ではどうして?
今期もレピーターの方が数人いる。
そして、その人達の学ぶ姿勢や集中力が深い。
そういう環境が、まず整っている。
これが大きなポイントになる。

その事で、今期受講の人達の集中力が増すから、高度なワークでも笑いながら取り組めるのだ。
もう一つ大事は、真剣な人が多いことだ。
もちろん、今までも真剣な人が多かった。
しかし、深刻になるだけで、前に進まない事が多かった。
その意味では、4期辺りから明るい人が多くなり、何故かそういう人が減っていったのだ。

これは、若く優秀な理学療法士達の功績だと思う。
そして、明るい看護士の女性もいるからだ。
こうなってくると、6期になるとどうなるのか、本当に楽しみだ。
そこに受講する人はラッキーだ。
何かを学ぶに当たって、環境が整っているということは、非常に大事な要素なのだ。


【患者さんは気を遣っている】

介護や看護にとって、一番「しんどい」のは、直接患者さんを動かす作業だ。
寝ている人を起こす、あるいは、方向を変える、立たせる、車いすに乗せる等々。
色々な作業がある。
先日そういった業界に、新しい道具が導入されたというニュースをやっていた。
事務方のような女性の方が、「介護や看護で腰を痛める事などありません」と公言していた。
思わず「あんたが、やってみろ」だ。

だから、色々な技術が考案され、介護士や看護士が取り入れている。
それは、患者さんやそれをケアする人達にとって良いことだ。
しかし、色々と見せて貰うが、患者さんにとって楽な、を主眼として考えられているようには見えない

現在考案されているものは知らないが、少し前の技術を見ていると、あくまでもやる側、つまり、介護士や看護士の方にとって都合の良いやり方であって、決して患者さん側が「楽ちん」というものではない。
もちろん、介護や看護をする側の人に、余裕が出ると患者さんにとっては良いことなのだが、そうはうまくいかないだろう。
それは、介護士や看護師の方達にとって都合が良いとはいっても、大方は相当の熟練を要するからだ。

患者さんと一口で言っても、体格差がバラバラだ。
同時に、ケアする側もバラバラだ。
その意味で、余程の方法や技術でないと、一般化することは出来ない。

ここでは、どんな事が起こっているのかというと、患者さんが介護をする方、看護をする方に対して「気を使う」という事態が起こっているのだ。
それは、患者さんにとって、こういった方達に嫌われたら、病院生活が灰色になると信じ切っているからだ。
それでなくても、変な気遣いをするのが我々日本人だ。
だから、余計に病院生活では、医師やスタッフの方に気を使うのだ。
そうなると、それがストレスになるから、治るものも治り難くなる。
完全な悪循環だ。
そういったことに、医療関係者は気付いているのだろうか?


『明鏡塾5期2回目終了』

「明鏡塾」は良い感じで始まった。
表は鳥越祭のお囃子や神輿を担ぐ掛け声で、中々風情のある稽古風景になった。
ただ、初めての場所ということもあり、集中は初回ほどではなかった。
この辺りは実際的な課題ということになる。
場所は、原田先生の診療所の上の階をお借りした。

初回と比べた手の感じは、全員が全く違うという反応だった。
それだけ手に注意が払われるようになっているということだ。
そして、被験者としての身体感覚も、医療従事者として鋭くなって来ているのだ。

1ヶ月の間でどう変化したかの発表で面白かったのは、歯科医の方だ。
主に右手で治療の作業をするが、左手が大事だろうと考え、左手も意識するようにしたら、治療効果が良い方向に変化したそうだ。
直接患者さんの唇に触れる左手が、生きた手になると患者さんも違和感を持たない。
そうすると、良い方向に変化して当然だ。
そんな嬉しい報告が次から次へと発表された。

打ち上げの二次会、といってもコーヒーを飲みに喫茶店へ。
そこで面白い出来事があった。
受講している理学療法士が耳が聞こえにくいという。
それを見た鍼灸学校の先生は、東洋医学の考え方で治療ポイントを解説。
ベテランの整体師の方は、整体の理論で行くとと、そちらでポイントを解説。
お互いに共通のポイントも有り、かなり興味深い話に発展した。

じゃあ、ということで、私は「これでどう」とやる。
しかも喫茶店で。
当事者は「ピアノが鳴っていたのですね」と、今まで聞こえなかった音に驚いていた。
仕上げは、鍼灸の先生のツボに対して、それを補助する私の指、整体師さんが気付いたポイントへのアプローチ、それで当事者の身体は殆ど修復された。

人体の歪を取るには一筋縄ではいかない。
しかし、アプローチの方法は、ある意味で無限にある。
そんな一幕を見た感じだ。
同時に、ほんとに優秀な方達が「明鏡塾」を受講してくれていることを改めて実感した打ち上げだった。